TALK＃2テーマ：熊対策のはなし

• 

• このコラムでは、中上くんからいろいろ教えていただける貴重な情報を発信させていただきます。毎回、とても楽しみにしています。さて、今回は「熊対策のはなし」というテーマでお話をさせていただくと言うことですが、いやぁ、本当に最近、熊さんがあちこちに出没しすぎですよね。ぜひ、熊対策についてのエピソード、ご助言をよろしくお願いいたします。
  ※トークの最後に今日のテーマをもとにした私たちのイナイモデルが掲載されますので、そちらもぜひお楽しみいただけたらと思います。

• 

• 麻由香さんは主に京都本社におられますが、京都でも最近あちこちで熊が出ていると聞きますが、そんなに身近に出没しているんですかね？

• 

• そうなんです！我が家の近くでも出ていると聞きます。よく行く場所の近くにも出ていたり。川のそばや、公園やバス停など、いろいろなところで見かけるという情報が増えていますね。

• 

• 熊情報はどうやってキャッチしているんですか？

• 

• 防犯や防災のニュースが流れるメルマガに登録しているんです。そこに、熊情報が毎日流れてきます。

• 

• なるほど、便利なツールがあるんですね。私は、北海道で、釣りをよくしますので、熊対策は以前から興味を持っていろいろやっています。

• 

• 鈴を持っていると良いとか、遭遇したらあとずさりして静かに去るとか、いろいろ聞きますが、何が効果があるのか、実際にはわからなくて。また、実際の熊さんは、どれくらいのサイズなのかも、いまいち想像がつかないですよね。

• 

• 私が持っている知識の範囲で、今から少しお話させていただきますね。

• 

• はい、ぜひ、よろしくお願いいたします！

• 

• 今年は本当に、全国的に熊の出没ニュースが続きましたよね。街中に普通に現れたり、住宅街や公園でも目撃されるなど、これまでにないレベルで増えている印象です。
  北海道でも例外ではなく、私が住む札幌市でも出没情報が相次いで、小学校が臨時休校になることもありました。北海道で出る熊は「ヒグマ」。体長2m、体重400kgにもなる個体もいて、まさに“巨大熊”。そんな相手と同じフィールドに立って釣りをしているわけですから、自然遊びも命がけですよ（笑）。

• 

• ひえぇ……。
  北海道のスケールは違いますね。対策はどうされているんですか？

• 
• 

  まず基本になるのが「熊鈴」です。ただ、最近は音に慣れた熊もいると言われていて、鈴だけでは完全に防げないとも言われていますが、私は十分に効果があると思っています。状況によっては音が届きにくい場所もありますので、音色の違う熊鈴を5種類持ち歩いています（笑）。いろんな方向から違う音が聞こえれば、熊も「なんだあれ？」と距離を取ってくれるかなと。

  そして「熊撃退スプレー」。これは必須装備です。風向きによっては自分にかかるリスクもあるので、使い方を事前に練習しておくことがとても大事ですね。

  さらに、私がよく使うのが 「熊おどし」です（写真の左側）。
  爆竹を1発ずつ筒にセットし、着火して鳴らすもので、強烈な音で自分の存在を知らせる道具です。見通しの悪い場所を歩くときなどに、ときどき鳴らして“ここに人間いますよ”とアピールしています。

• 

• そんなにいろいろ対策しているんですね！

• 

• はい。これだけやっているので、実は これまで一度も熊と直接遭遇したことはありません。すべて“出会わないための対策”なんです。
  ただ……万が一、運悪く出会ってしまい、さらに撃退スプレーもダメだった場合には、もう戦うしかない……（笑）。そんな最悪のケースも想定して、ナイフも携帯しています。もちろん銃刀法がありますので、持ち運ぶ際はしっかりケースに保管していますよ。

• 

• 冒険家みたいですね（笑）

• 

• 一人キャンプをすることもあるので、ほかにも 獣よけ線香を焚いたりします。これが熊にどれほど効くかは正直不明ですが、安心材料にはなりますし、複数の対策を重ねることでリスクを下げています。

  自然の中で遊ぶ以上、熊と遭遇する可能性はゼロではありませんが、どれだけ備えを積み重ねるかで、安全度は大きく変わると感じています。

• 

• 「熊対策」について教えていただき、ありがとうございました。
  まさに今、旬な「熊対策」の情報を学ぶことができ、大変参考になりました。知らないことが多かったので、とても興味深く聞かせていただきました。また次の対談も楽しみにしています！！